リング
「あ、リングだ。いいなー、これ」
いきなりショーウィンドウに釘づけになる相棒。
アクセなんて、特に指輪関係なんて興味の「き」の字もない奴が珍しいと自分も立ち止まって見れば。
「ほらこれ。ミニチュアリング。一歩と千堂、戦わせてぇ」
窓の向こうに飾ってあったのは、指輪のリングではなく、プロレスやボクシングをするコート、つまりリングのことだった。
もちろん本物じゃない。玩具だ。ミニチュアの。
「ほしくね?」
「こんなこったろーと思ってたよ」
「え? いらね?」
「千堂を戦わせる案には賛同する」
俺も同じ穴のムジナ。
終
+あとがき+
馬鹿な二人。続き。
ちなみに「はじめの一歩」より参照。浪速のロッキー大好きだー!
09.05.17
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