階段
一歩、一歩、確かに踏み込む。
時には立ち止まったり、時には下りてみたり、そして、時には今いる位置を確認したり。
この、旧い階段は、いつも人が通るたびに鳴いてくれる。
そして僕も、時には泣きたくなるのだ。
「―――― ここ、どこだよ・・・・・・」
エレベーターなら、絶対に迷わないのに。
あまりにもその階段は古くて、階数表示すらなく、一歩一歩確かめて足を出さないと、底が抜けて落ちそうで怖かった。
「企画室ってどこー・・・・」
なんでメッセンジャーはエレベーターを使ったら駄目なんだ。
社長室は最上階だから迷う事ないってのにね。
終
+あとがき+
大して意味ない文章ですね。はい、それだけ。
こんなのまで読んでくれて、ありがとうございます。
06.05.27
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