世界の終わり



 ぎゅう・・・・と前から抱き締められる。
 もう離れたくないとばかりに、首にかじりつく。

「約束しただろ」

 震える声。肩も震えている。
 それでも、気丈に声を振り上げる。

「最後まで一緒にいるって、約束しただろ」
―――― ああ、そうだな」

 相手を悲しませ、泣かせてしまった。
 今になって、ようやく自分は後悔した。





+あとがき+

 ボーイズラブで、お願いします。世界の終末に、やっと出会えた恋人たち、みたいな感覚で。


06.04.08

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