湖面に向かって、まぁるい石を水平に投げた。 平たい石は二度三度と跳ねて、湖の中に沈んでいった。 何回やっても、数回以上は続かない。 平べったい石は至る所にあるのに。 競い合う仲間も、一緒に楽しむ友人も、ここにはいない。 「―――― たいくつだぁ」 なんて、つまらない遊び。 いっそこのまま、死んでしまおうか。 終