ほおづえついて



 休み時間になるたびに、わざわざわたしの前の席を借りて、文庫本を読む幼なじみ。
 ちょうど廊下側で、壁に背をもたれて、わたしの机に肘をついて、長い前髪の隙間から文字を拾ってる。

「なんでわざわざここに来るの?」

 幼なじみの耳を引っ張る。幼なじみは痛そうに文庫本から顔をあげた。
 そして言った。

「だって、こうやって話し掛けてくれるだろう?」



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+あとがき+

 幼なじみ(男)、天然でやってのけてます。
 こうゆう短いの、続けて書きたいです。

05.02.27

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