はじめての日 02


 宮本の頭の中で、理性と欲望が戦っている。空気に流されては駄目だと、訴えている。こういう展開は今までにもあり、結局最後は済し崩し的に事は納まるのだ。
「メイちゃん・・・・」
 断ろうと思う。思うのに、宮本はそれも出来ない。
 だから、いつも彼女の言うとおりの行動を取ることになる。それも望んで。
「背中が終わったら、今度は前、お願いできるかな・・・・?」
 震えてしまう声で欲求を口にした。
―――― はい」
 小さく返事が返ってくる。そしてすぐに背中から温もりが消え、メイが左手から前に回ってきた。巻いていたタオルで申し訳程度に前を隠して。
 膝立ちになったメイの手が宮本の肩にかかる。そして背筋を延ばし、豊満な胸を押しつけてきた。
「メイちゃん。それ、なに?」
「え?」
「なんか、硬いのが当たるんだけど・・・・」
「あ・・・・・・」
 思い当ったのか、カァァァーと、メイが赤くなる。ほんのりと染まる肢体に、宮本の中にある感情が浮き出てくる。暴力的な、メイが望んでいた感情だ。それは常に宮本の中にあり、しかし理性のもと、必死に隠していた衝動。
 メイは少しだけ身体を浮かせ、上目遣いに宮本を見てきた。その視線だけでぞくりと熱が集まる。
「スポンジにこれは邪魔だね」
「きゃうっ」
 宮原の指が色付いた突起を両方とも摘み、強く捻った。メイは最初から強い刺激を受け、痛みと快感に思わず悲鳴をあげた。苦痛の方が強かったが、背中をはい上がるのは快感だ。
 その気になってくれた宮本に対するメイの愛情が、痛みを快感に変換させた。
「ほらメイちゃん。ちゃんと洗ってくれないと」
 乳首を玩び、離そうとしない。そして続きを強要する。それこそメイが求めたものだ。宮本はちゃんとそれが分かって、かつ、思い通りになる若い肢体に、支配心が出てきた。
 メイは敏感な突起から与えられる快感に唇を噛み締める。
 妙に切ない気持ちが胸から心臓に伝わる。自分はいま、宮本のものだ。宮本の支配下にある。そう自覚したとたん、見られていることが恥ずかしく、しかしそれ以上の歓びとしてメイの中に沸き上がった。
 この瞬間、二人の立場が本当の意味で逆転した。
 自分の思い通りに動く少女と、自分を自由に動かせる男の思考が、がっちりと組み合ったのである。
「このポッチみたいなの、柔らかくしないと。じゃないとスポンジにならない」
「あ、うんっ、あんんっ」
 宮本は柔らかくしようと、何度も何度もこねる。しかし柔らかくなるどころか、しだいにコリコリと硬くなる始末。
「メイちゃん。これ、どうなってるんだろう?」
「あ、ん、だってぇ・・・・っ」
「なに?」
 優しく尋ねてくる宮本に、メイは生理的な涙に潤ませながら、恥ずかしい事を口に出させられる。
「気持ちいい、からっ、あ、だめ・・・・っ」
「痛くしたら、柔らかくなるってこと?」
「やぁんっ、うう・・・・」
 首を左右に振って、抵抗を見せるメイ。しかし彼女の口から拒絶は出ない。その手も、宮本の腕に置かれたり膝に置かれたりしているが、動く気配はない。
 本当に、されるがままなのである。
 まだまだ玩んでいたかったが、宮本は次の段階に進む。
「じゃあ・・・・今度は大事なところを洗ってもらおうか」
「え・・・・?」
 荒い呼吸を繰り返しながら、メイは少し首を捻る。
 宮本は腰に巻いたタオルを外した。すでにタオルの下から主張していたそれは、メイが息を飲むほど屹立している。
 メイはごくりと唾を飲み込むと、恐る恐る上体を倒し、正座のまま、かなり苦しい体勢だが文句も言わず、自分の胸の間に宮本を挟んだ。そして胸を外側から押さえ、上下にゆっくりと動く。宮本の先走りと、ボディソープのぬめりを借りて滑りが良い。
 ぐちゅぐちゅと下半身から出る音と、自分の半身を丁寧に扱くメイの行動と、柔らかい感覚に、射精しそうになる。特に視界からの刺激が強かった。
「メイちゃん、口の中で、出してもいいかい・・・・?」
 返事の代わりか、メイはすぐさま舌を出し、チロチロと亀頭を擽った。
「うっ」
「んん。あむ、ん」
 そして銜える。やはり苦しい体勢なのか、口に含むと胸の動きが止まる。胸を動かそうとすると、口から抜け出てしまう。
 腰が痙攣する。強い射精感が、そこまで来ている。
「メイちゃんっ」
 彼女の頭を抱え、自分の腰に押しつけた。自分のものが喉を突く。必死に舌を絡め、吸いつかれ、宮本は我慢せずに射精した。
「うん。ん、んん」
 メイは離れず、宮本から出される精液を必死に飲み込む。最初だったせいか量が多く、飲み込めずに口の端から流れる。メイはそれも舌で舐める。顎に伝ったものは指で掬い、その指を見せ付けるように口に含んだ。それから丁寧に宮本のものを下から上へと綺麗にするために舐めていく。
 その献身的な姿に、宮本は彼女の一挙一動が愛しくて堪らない。
 彼女のへの愛を自覚して、宮本のものはまた大きく反り立つ。
「メイちゃん・・・・」
 彼女の腕を取り、上体を上げると、そのまま顎を持ち上げて口付けた。メイの身体がびくりと反応する。メイの唇は柔らかく、そして苦かった。その舌を絡めとれば、まだ宮本の精液が残っていたが、次第に互いの唾が交ざり合い、メイはそれさえも必死に飲み込もうとしている。
 最後に下唇を舐めて、離れた。メイは宮本にもたれ掛かるようにくたりと脱力していた。その瞳はトロンとしている。
「・・・・・・嬉しい。やっと宮本さんとキスが出来た」
「え?」
「宮本さんからしてくれたの、初めて。すごく嬉しい・・・・・・」
 本当に嬉しそうに微笑む。幸せの余韻を味わうように、目蓋を下ろして宮本の胸に顔をもたれさせた。

(可愛い・・・・・・)

 今までも可愛いと思っていた。綺麗だと思うこともあった。愛しいと思うこともある。
 でも今ほど、少女が愛しく、欲しいと思ったことはない。
 なにより宮本は、先程まで少女を攻めていたのだ。彼女の様子にさらにそれは拍車がかかり、苛めたくて苛めたくて、もっとめちゃくちゃに壊してやりたい。
 メイの肩を抱く腕はそのまま、もう一方の腕を下ろし、彼女の太ももに手を置いた。そしてそのまま、手のひらを上げていく。
 メイは抵抗しない。本当にされるがままだ。
 両足に手を入れる。誘うように両足は少しだけ開く。宮本の視界のなか、逆三角形を描く茂みを掻き分け、人差し指と中指を同時に差し込んだ。ぴくりと腰を震わせるメイ。
「すごく濡れてる・・・・。もしかして、これがボディソープかな?」
「そんな・・・・っ」
 反射的にか太腿を閉じようとする。それを視線だけで宮本は止める。メイは宮本を見つめながら、ゆっくりと宮本が動きやすいように脚を開いた。
「ここで、キレイにしてくれるよね」
「は、はい」
 耳まで赤くなりながら、メイは立ち上がる。宮本は指を抜いた。引かれる糸。呼吸を荒くしながら、メイは宮本の肩に両手を置いたまま、そのままゆっくりと腰を下ろす。何度か位置を確かめて、膝に力を込める。
「まだ挿れちゃ駄目だよ」
「え・・・・?」
 そのまま突かれるのだとばかり思っていたメイは、自然な表情で首を傾げた。
「まずは、濡らさないと」
 メイの腰を押さえ、宮本は自身でメイのそこを擦る。彼女自身の愛液でそこはもう溢れるほどに濡れており、恥ずかしい音を響かせる。
「は・・・・ん」
 メイは奥まで突かれたくてソコに宮本を誘うが、宮本は乗ってこない。焦らすように何度も何度も刷り、際どい所まで突く。そういうことを繰り返す。
「宮本さぁんっ、も、やだぁ・・・・っ」
 いちばん敏感な突起を宮本のもので磨り潰され、メイは涙を流しながら請う。それでも宮本は動かない。もちろん宮本も挿入したい。しかし、もっともっと乱れる様が見たいのだ。
「だめだめ」
「だ、だって、あ、あ、あ、やだ、イッちゃう」
「うん?」
「イッちゃ・・・・や、や、あ、あ、ああああっ!」
 メイがイクのと同時に宮本は腰を支えていた手を外してメイの中に突き入れた。
「はう ――― っ」
「くぅっ」
 締め付けがきつい。かなり苦しい。
 それはメイも同じで膝に力が入らないのでそのまま体重を乗せて宮本を迎え入れてしまい、息が止まるほどの快感が背中を通り抜け、何度も締め付け、それだけで更にイッてしまった。
「あ。はぁ、はぁ、はぁっ」
「メイちゃん、二回もイッちゃったの?」
 メイの頬が赤く染まる。いつもの宮本なら、彼女を休ませていただろう。だけど宮本は、今の宮本は、そこまで優しくない。
「先にイッちゃうなんて、奴隷失格だな」
「そんな・・・・っ」
 潤んだ瞳で、必死に宮本を見つめるメイ。完全にメイの中では宮本の言葉は『絶対』になってしまっている。
「おしおき、しなくっちゃ」



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*なかがき*

 宮本が強気だ。すこぶる強気だ。やる気だしてるよ。てか、これ、別人じゃねぇ?(笑)
 イメクラとか言ってたけど、ちょっと違う、かな? 擬人化でもないよね? 何のプレイだ、これは。

07.07.15

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